アドベンチャーin多摩川 今年も熱く燃えたイカダ下り大会

     観戦記     by樫田清樹



9月に入り東京はすっかり秋の様相かと思いきや、夏の陽射しを多少感じながら、いざ多摩川へと出かけた。

晴天の中、出発の号砲が大勢の参加者、観客のザワメキを切り裂きバーン、バーンと鳴るや、それぞれのイカダが一斉に漕ぎだす。 約1q(20〜30分程度)の「イカダ下り」がスタート。 さまざまの工夫とデコレーションを凝らした70艘のイカダ、漕ぎ手も負けないくらいの衣装(?)で4組ずつスタート。  水量、水温、透明度いずれも最高条件と言える今年の多摩川。

河岸では父兄、友人達が大声をあげて走りながらイカダヘ声援を送る。  東京消防庁、世田谷区、各ボランティア(リバーシップもカヌー2艘、数人の監視員でサーポート!)の人々による万全の支援体制の基で事故も無く競技は約2時間程度で終了し、表彰式の後それぞれのグループは多摩川で思い思いに楽しんでいた。


               


日本の河川流域に資産の約7〜8割が集中していると言われている。その資産を守るため日本の河川行政は治水(まっすぐな川、コンクリートの護岸etc)に力を注いできた。数年前に河川法が改正となったが、川での行事がもっと楽しく皆が参加できるためには、河川環境の早急な整備が望まれると同時に、みんなが"もっともっと川に関心を持つことが大切" 経済的資産は豊かになっても川に育てられてきた文化が死産のままではなさけない。
           
日本人のライフスタイルの根幹を川の流域を単位とした稲作文明的構造にデザインし直すことが提案(安田喜憲/森の環境国家)されています。

「イカダ下り」が新しいライフスタイルの試金石となることを切に願うものです。
                                                               平成13年9月2日


 事務局から・・・
    「日本の川を流域を単位とした稲作文明的構造にデザインし直す!!」
    この講義をただ今、事務局の方から、一級建築士であり、武蔵工業大学などの講師を務める 樫田先生にお願い中。
    実現が待ち遠しい。です。


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