●1013 戦争の危機・・・ JEAN からのメッセージ
by かとうまきこ
いつも遊びにかまけている私ですが、あのテロ以来、朝の新聞を見るのがつらくて、
でも私なんかに何ができるだろう・・・と気持ちが落ち込んでいました。
そこへ届いた一通の手紙。
東京国分寺で多摩川センターと共同事務所を構えている、
「クリーンアップ全国事務局」(通称JEAN)で働く私の大事な女友達、
小島あずささんが送ってくれたものです。
このメッセージを、川の仲間達にも読んで欲しいので転載しても良いか、との私の問合せに、
室戸に出張中の彼女から「OKだよ」という返事とともに
「一人にできることはあまりにもちいさい。だけど決してゼロではない。
真に平和を願うこころを持ち続けよう。おもいはきっと形になると信じて。」
と書かれたメールが届きました。
私も、できることから始めたいと思っています。
どうかこの手紙を、あなたも読んでください。
■JEANを応援してくださる皆さまへ
9月11日、アメリカテロ事件の衝撃映像を目の当たりにし、恐怖と不安が世界を駆け巡りました。そして今、誰もが望む平和に向けて、自分に何ができるだろうと思っている方が大勢います。
平和的な解決を進めるため、JEANとしても、この度「誰でも参加できるアクションリスト」をお送りさせていただきます。
日本ではじめての「国際海岸クリーンアップ」が行われた1990年の暮れ、湾岸危機が起こりました。そして、1991年が開けると、湾岸戦争が始まりました。
中東の原油をめぐって、多数の犠牲者と環境破壊がもたらされました。あのときも、環境団体が中心になってPANというネットワークを作り、平和的解決を求める活動に参加しましたが、今回程の危機感はありませんでした。ただ原油でどろどろになった海に心が痛み、少しでも海をきれいにしたいという思いで、私たちは「JEAN(クリーンアップ全国事務局)」を立ち上げました。
10年経った今、再び戦争の危機に私たちは立っています。
このまま武力報復を支持して、先進国が一丸となってアフガニスタンの人々を殺すことが、今後テロを防ぐことになるとは思いません。
アメリカから、イギリスから、沢山の平和への祈り、具体的行動、市民の声を各国のリーダーに早急に届ける準備、などが届いています。市民はみな「これ以上犠牲者を出さないで」という点で一致しています。
もちろんテロは許されません。でも戦争こそ最大のテロではないでしょうか。世界中がテロとその報復合戦にならないように、本当の解決策を求めたいです。戦争は最大の環境破壊です。湾岸戦争を上回る破壊と長期化する汚染が、人類と生き物全てを苦しませ続けるでしょう。なんとしても報復を回避しなくてはいけません。どうか、対岸の火事だと思わないで下さい。これは私たちの文明が進んできた方向が、世界の多くの人々を絶望的貧困状態に追いつめ、自暴自棄にさせ、そのつけが罪のない人々のいのちを奪った事件です。世界一の防衛力・最大の軍隊でも、このアタックは防げなかった。防衛ミサイルに、軍備にいくらお金をつかっても、自殺テロは防げない、という、明確なメッセージです。
できることを始めませんか。
最後に、テロ事件の被害に遭われた方のご冥福を、心よりお祈りいたします。
JEAN(クリーンアップ全国事務局)
きくちゆみ
小島あずさ
鷺森ゆう子
■ある学級通信より
もし、現在の人類統計比率をきちんと盛り込んで、
全世界を100人の村に縮小するとどうなるでしょう。その村には…
57人のアジア人
21人のヨーロッパ人
14人の南北アメリカ人
8人のアフリカ人がいます
52人が女性です
48人が男性です
70人が有色人種で
30人が白人
70人がキリスト教以外の人で
30人がキリスト教
89人が異性愛者で
11人が同性愛者
6人が全世界の富の59%を所有し、その6人ともがアメリカ国籍
80人は標準以下の居住環境に住み
70人は文字が読めません
50人は栄養失調に苦しみ
1人が瀕死の状態にあり
1人はいま、生まれようとしています
1人は(そうたった1人)は大学の教育を受け
そしてたった1人だけがコンピューターを所有しています
もしこのように、縮小された全体図から私達の世界を見るなら、相手をあるがままに受け入れること、
自分と違う人を理解すること、そして、そういう事実を知るための教育がいかに必要かは火をみるよ
りあきらかです。
また、次のような視点からもじっくり考えてみましょう。
もし、あなたが今朝、目が覚めた時、病気でなく健康だなと感じることができたなら…あなたは今生
きることのできないであろう100万人の人たちより恵まれています。
もしあなたが戦いの危険や、投獄される孤独や苦悩、あるいは飢えの悲痛を一度も体験したことが
ないのなら…あなたは世界の5億人の人たちより恵まれています。
もしあなたがしつこく苦しめられることや、逮捕、拷問または死の恐怖を感じることなしに教会のミサ
に行くことができるなら…あなたは世界の30億人の人たちより恵まれています。
もし冷蔵庫に食料があり、着る服があり、頭の上に屋根があり、寝る場所があるのなら…あなたは
世界の75%の人たちより裕福で恵まれています。
もし銀行に預金があり、お財布にお金があり、家のどこかに小銭が入った入れ物があるなら…あな
たはこの世界の中でもっとも裕福な上位8%のうちのひとりです。
もしあなたの両親がともに健在で、そして二人がまだ一緒なら…それはとても稀なことです。
もしこのメッセージを読むことができるなら、あなたはこの瞬間二倍の祝福をうけるでしょう。なぜなら
あなたの事を思ってこれを伝えている誰かがいて,その上あなたはまったく文字の読めない世界中
の20億の人々よりずっと恵まれているからです。
昔の人がこう言いました。 我が身から出るものはいずれ我が身に戻り来る、と。
お金に執着することなく、喜んで働きましょう。
かつて一度も傷ついたことがないかのごとく、人を愛しましょう。
誰もみていないかのごとく自由に踊りましょう。
誰も聞いていないかのごとくのびやかに歌いましょう。
あたかもここが地上の天国であるかのように生きていきましょう。