0115 2002・川辺川情報1号

「今年も、綺麗な川を残すためにがんばりましょう」

    

 
 九州、熊本のカヤッカー 西田義弘さんから、
 川辺川パドラーズ・エイドの中心となっている
 仲山隆一さん発信の「2002川辺川情報1号」が転送されてきました


2001年12月22日の抗議集会&抗議パレードの模様



   
 仲山です。
 みなさん、今年も川辺川情報を発信してまいります。
 よろしくお願いします。


 昨年は川辺川ダム問題に関して
 21世紀の幕開けの年にふさわしい幾つかの動きがありました。 
 今年は、これをきっかけとして熊本県民と県の
 真のパートナーシップ元年になるかも知れません。
 追い込まれた国土交通省は時代に逆行し、
 出来もしない漁業権強制収用の裁決申請を行いました。
 清流「川辺川」と子守唄の里「五木村」が、
 そして流域全体がダム計画によって苦しんでいます。
 ふるさとを破壊し生命と財産を脅かす
 誤った公共事業川辺川ダム建設を中止させましょう。

まずは、これまでの経過をおさらいします。

昨年、国土交通省に言わせるとダム本体着工の最後のハードルである
「球磨川水系の漁業補償締結案」を
心有る漁民の皆さんが2度にわたり否決しました。

また、潮谷熊本県知事は、
民間研究グループ「川辺川研究会」が提案した治水代替案をきっかけに
国土交通省と市民らとの公開討論会を実施し、
「国土交通省はきちんとした議論を行わず、さまざまな問題点が露見し、
国土交通省の説明責任は果たされていない」としました。
また、球磨川水系及び不知火海の環境保全策を検討する流域協議会の
設置を提案し、国土交通省も大筋で認めました。

しかし、国土交通省は完全に追い込まれており、
成田闘争で反省し謝罪した強制収用という
極めて強権的な手段に出るしかありませんでした。
ただし、漁業権は過去に収用された例がなく、
現在の熊本県のスタンスから考えると収用することは不可能です。

実際は、和解という手段で補償契約が行われない限り
工事に着手できないのです。
さらに言うと、実際はその他にも多くの権利者が存在しており、
球磨川漁協の総会で和解が成立したとしても着工は出来ません。
そのことに気付きながらも国土交通省は、
関係省庁に問い合わせることもなく、
知らぬ振りをして収用の裁決申請を行ったのです。

その後も知事は説明責任を果たすべく公開討論会の継続を約束し、
来週中に事前協議が行われることが決まりました。

前代未聞の漁業権の収用裁決を行う収用委員会の人々の心境や如何に! 

本音は、判断をしたくないのでしょう。多くの意見書が収用委員会に提出さ
れ、審議を長引かせて国土交通省から取下げをしてもらいたいのでしょう。

そこで、誤った公共事業を進めることを許さない人々にお願いです

収用委員会に提出する意見書は、公告・縦覧期間(1月21日まで)に
収用委員会に提出しなければなりません。
意見を述べることの出来るのは、土地所有者、漁業権を持つ人などです。
球磨川漁協の組合員さんや員外者の方が2000人以上いらっしゃいます。
しかし、初めての経験でそんな権利もご存知ありません。
漁民の方々に意見書のことを伝え、意見書を提出するお手伝いが必要です。
現地で、他のサポーターとともに行動してくれる方を募集しています。
意見書の作成はものすごい労力を要します。(時間がかかります)
初めての参加でもお手伝い可能なようにプログラムが組まれていますので
安心して参加してください。
多くの方のご協力をお願いします。

連絡・問合せ先
     仲山隆一  電話090−8399−0472
     E-mail: ryusrpm@pop21.odn.ne.jp

詳しくは是非このホームページをご覧下さい!
     球磨川流域ではみなさんの支援をお待ちしています。
     人吉・球磨・八代地域に足を運び現地活動してくれる方を募集中。

       http://www01.vaio.ne.jp/wild/   (どんどん更新しています)

 サイト内の
 『愛しの川辺川』では、清流川辺川と五木村の魅力を紹介
 『怒りの川辺川』コーナーでは、川辺川ダム関連情報の全てがわかります。
 漁業権が収用できない理由も解説してありますので参考にしてください。

潮谷熊本県知事の態度が明快になってきました
     熊本県のホームページの知事記者会見録を覗いて下さい。
     開かれたページにある、「記者会見録」の質疑応答中に詳しいです(かとう)
       http://www.pref.kumamoto.jp/governor/index.html




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