古人の智恵に学び、互いの異なる風土・文化を味わいながら、
地球レベルでの、治水、利水、環境としての水空間、あらためて命の基本「水」を考えるためのページです。



2003年度

世界水フォーラムin京都 参加レポート by長野 正孝
3月17日レポート
3月18日分科会参加
3月29日  取りまとめ  舟運―世界水フォーラムの議論を考える 

世界水フォーラムのこと


 21世紀は人口増加や土地利用の変化による水不足、洪水、水質汚染など、世界的規模で様々な水についての問題が深刻化すると言われています。
このため、世界各国の専門家、学会、国際機関が中心となって設立された世界水会議の提唱により,第1回世界水フォーラムが1997年にモロッコで開催されました。
 さらに、2000年3月にはオランダのハーグ市において、世界各国の閣僚等があつまり、これらの水問題解決のビジョンと、これを実行するための世界的枠組みづくりをまとめるため、第2回世界水フォーラム及び、閣僚会議が開催されました。

 この会議には我国から、閣僚級として建設省岸田政務次官が出席したのをはじめ、建設省、国土庁、環境庁、厚生省、農林水産省の水関係省庁から課長、室長級が参加しています。 
 そして、この開催前に世界水会議Abu-Zelt議長から中山国土長官、建設大臣宛てに文書で、第3回世界水フォーラムを2003年に日本で開催するよう要請が出され、了承されました。

 これは、開催国を第1回目がアフリカ・モロッコのマラケシ、第2回がヨーロッパ・オランダのハーグ。3回目はやはりアジアでということと、昨年来、日本が「川と水」として進めてきた活動が国際社会の中で評価を得たことが、日本での開催を決定づけた要素になっているといわれます。

WWC(Word Water Council):
世界水会議は会員制で水問題に関係する個人、団体が加盟できることになっており、会員の選挙で選出された理事と、その母体となった国際学術団体、国連専門機関(UNESCO等)、世界銀行等の代表からなる理事で構成される。本部はフランスのマルセイユにおかれており、会長は、エジプトのAbu-Zelt水資源大臣、日本からは、高橋裕東京大学名誉教授が理事として参加している。


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