DOWN RIVER おぼえ書き

私たちなりに多摩川の川下りの要領と今後の対策をまとめました
これ以外の情報や要望、多摩川沿川状況をお寄せください
集まったテキスト情報をもとに、みんなで
実践的「多摩川遊び情報MAP」をつくってみませんか?!


<拠点での遊び>


(1)堰の水面は遊べる

景色を楽しむなら、昭和堰、日野堰、宿河原堰である。これらの堰の水面は安全であり楽しむことができる。しかし、下流には堰があり、監視員の指示のもと、上級者の指導の下でカヌー、ボート遊びをすること。
但し、宿河原の川崎側はボートが寄せられないので、狛江側からのアクセスがよい。

(2)奥多摩で遊びはカヤック、ラフト・ボートで

多摩の御岳から羽村までの奥多摩は、上級者と同伴でないと無理である。岩にぶつかり、淵に飲み込まれるので、危険が伴う。会として一般市民の参加を得て、実施するには準備が必要である。今回の我が会のように、上級者の指導を前提としたラフトによる川下りは可能である。また、初心者は限定された区域で、指導者の下に安全な場所で、操船性のよいカヤック、ラフト・ボートで遊ぶことを薦める。

<上流から河口までのツアー>

(3)まず、地図をつくることが必要

地図にない堰、テトラの堰、橋脚の下の落差工などの危険個所、ポーテッジできる通路、水路を記載した安全マップは今後必要である。羽村から下流は、水が得られ、トイレがあるキャンプができる場所を今後調査し、地図に記載する必要がある。安全な地図づくりと景観マップづくりが当面の我々の課題である。

(4)行政への提案

この川はボートやカヌーを通せる川になっていない。危険個所の改良は勿論であるが、ヨーロッパとは違い川側から見える標識、距離標がなく、橋や堰の名前もなく、将来に向けて橋脚や堰の名前を記載してもらうよう働きかけていきたい。

(5)忍耐が必要

羽村から下流は、Eボート、ラフト・ボート、カヌーなどで下ることができるが、ポーテッジを考える必要がある。浅瀬をボートを曳いて歩き、堰を越える忍耐が必要なクルーズである。河道であるが、羽村から立川付近までは土丹が多い、また、ほとんどすべての堰、落差工の下流は、洗濯板のような土丹になっており、危険で、かなりの距離ボートを曳いて歩くことを覚悟しなければならない。危険と判断したら、手前で曳いて歩き、確認することである。

(6)サポートは不可欠

今後の交流の第一段階として、羽村から二子玉川まで、サポートと下りを交互にして下ることを流域の川下りメンバに働きかけ実施したらどうかと思う。今回のようなツアーの川下りでは、車による陸上サポートは不可欠である。

(7)必ず、2艇以上で、携帯電話を持って下ること。

事故にそなえて、複数艇で下ること。携帯電話は絶対必要で、陸上の支援者との連絡、病院、警察などとの緊急連絡のために、防水処置(専用防水袋)を施し、長いツアーには予備電池を準備する必要性がある。
予め、最寄のタクシー会社、病院などの電話番号を控えておくことを薦める。

(8)頑丈なボートで喫水を浅く保つこと

必ず底を擦るためにラフト・ボートかFRPのカナディアン・カヌーでないと無理がある。ファルト・ボートや一般のゴム・ボートでは破損し、航行不能になるであろう。喫水を浅くすることも重要である。3、4名乗れるカナディアン・カヌーでも2人乗り程度に抑えること。長い距離を下る場合、歩く時間が少なく、かなり距離が違ってくる。

(9)岸のブロックに注意

瀬から淵への変わり目では右岸から左岸、またはその逆にほぼ護岸に直角に流れが落ち、淵をつくる。落ちる先の護岸にはブロックや蛇かごがあり、注意を要する。小さなカヤックでは舳先をブロックの間に突っ込み事故になる。完全に落ちる手前でボートを護岸線に平行に立て直し、そして、水中にブロックがあるので、岸から2m程度は離れて走ること。

(10)鉄線蛇かごに近寄るな

川の護岸の中には鉄筋が剥き出しのコンクリート、老朽化した鉄線蛇かごがかなりあり、必要以上に岸に近づかないこと。ラフト・ボートもバーストする。岸に寄せる場合には細心の注意が必要である。これも地図に落とす必要がある

戻る