仏独国境運河クルーズ研修の旅
―アルザス・ロレーヌ編―

多摩川・リバーシップの会会長  長野正孝

期間:2001年5撃S日から12日までの9日間

この研修は、全国の水環境、舟運に携わっておられるボランティア・グループ、関係機関の方々に海外のよい水辺を見て、感動を味わってもらうための研修をヨーロッパで毎年企画しておゆ「今回はライン川、セーヌ川及びローヌ川に水が分かれて下る分水嶺、フランス、ドイツ、ルクセンブルクの国境付近のハイランドのマルヌ・ローヌ運河の船旅を堪能した。5撃S日から12日までの9日間約130kmの旅で、場所はドイツ、フランスの分水嶺から44v諳門を下ってライン河畔のドイツ、フランス国境の町、ストラスブルーまでの船旅と前後に、ドイツの中世の大学の町ハイデルブルク、世界最先端の環境の町フライブルクも訪問した。

         

運河トンネル                              サブちゃん勇姿

Q加者は九州から東北まで73歳から4歳の子どもの18名であった。当会からは中川三郎さんと私が参加した。5トンから8トンまでの3隻の船に乗って船の操舵から食魔ワでみんな自分達の手で行うツアーで、Q加者にはNPO専務、造船所のオーナー、元船会社社長、財団法人の専門家や家庭の主婦まで多士済々であった。約半分がリピーターである。

この会のツアーのモットーは旅行代理店を通したお仕着せの観光旅行ではなく、Q加者の手作りのツアーで、ゥ分で自分の分野を学び、ゥ分のことは自分でできる方という条件で、河川景観、川遊び、舟運をいろいろな角度から勉強したいという意欲のある方が参加した。

        

ルッツエルブルク閘門                      船上のランチ

今回の見所は40mを超える高さを昇降するヨーロッパ最大級のサンアルジビエールのインクライン、2.3kmの運河トンネル、ライン川、ローヌ川、セーヌ川の分水嶺の大きな貯水池、アルザスの花咲き乱れる山あいの美しい村々、アルザスの牧場などを通り、まさにこれが、水辺のエコミュージアム、「運河全体が舶ィ館」というルートを堪能したのである。船の上の生活は、格別で、行く先々のワイン、ビールを味わう旅でもあった。ヨーロッパには、日本の川では決して味わうことできない違う感性の水辺がある。






このアルジビエールのインクラインは、44・5mの絡キを大きなハコで通常のレンタル船3隻上げ下ろしするシステム。一隻であれば、500トン位のバージが上げ下ろしできる。鉄の箱の重さ(水を張った状態)は894トン、絡キで世界4位、船の大きさで世界3位である。ここまでは必要ないが、このような装置を多摩川にもつくることができるならば、もっと楽しい川になると確信している。

               

                インクライン

            

                

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