0806 九品仏出張所「第25回バスハイク飯ごうすいさん会」サポート報告

2002年7月17日、多摩川総合支所区民課九品仏出張所から連絡があり、
青少年九品仏地区委員会主催による「第25回バスハイク飯ごうすいさん会」の
川遊びサポートに人員派遣の依頼がありました。

開催日が8月6日(火)と平日な上、大きなイベントサポートが重なっている最中。
にもかかわらず、保坂さんがサポートを買って出てくれました。深謝!
一方、会だけでは必要要員が、確保できなかったため
日本体育大学学校体育研究室助手の先生が
学生さん4名を引き連れて、参加して下さいました。
本当に、ありがとうございました!!

さて、このイベントに関しては、
サポート参加者にとって困惑する進行状況がありました。
この報告と経過はこちらをご一読下さい

青梅、釜の淵!
 投稿日 2002年8月6日(火)23時37分 保坂俊晴

行ってきました。
水量は心配したのですが、平均的だったと思います。
子供たちは元気に岩の上から飛び込んで楽しそうでした。
レスキューなどについては、これからもいろんな状況を考えて
いきたいと思います。
佐々木さん(熊ひげさん)という方に会いました。
なんでもこれから一ヶ月間キャンプしているそうです。
地元の方だそうですが。
川のこと何でもご存知でした。

イベント事前は、かなりの増水が予想され心配した保坂さん
こんな、投げかけを掲示板にしました。
求む!川の情報。
 投稿日 2002年8月3日(土)00時24分 投稿者 保坂俊晴 削除

8/6(火)に青少年九品仏地域委員会の企画で、
「青梅釜の淵公園」付近で川遊びを行います。
保坂サポートで参加ですが、先日スタッフで下見に行ったら
昨年より深くて、流れの速く石の川原が砂になっていて
ビーチみたいだったとのことです。
昨年の台風の影響なのですかね。
二日続きの雷雨で増水してるのでしょうか?
ご存知の方情報をお寄せください。
よろしくお願いします。
そうしたら、こんな答えが戻ってきました。
ホームページの掲示板コミュニケーションが、こうして広がってゆく・・・
返事を下さった「上流の遊び人」さん、アリガトウ!
上流
 投稿日 2002年8月5日(月)12時36分 上流の遊び人 

台風6号7号の影響でダムが満杯に近くなっています。
次の台風の事を考えてか,ダムの放水量は近年になく多いです。
昨日、御岳に行った仲間からの情報では水量が多く,怖かったとのことです。
釜の淵あたりでも、結構流れが速くなっていると思いますのでレスキュー体制は
いつも以上に、と考えていたほうが良いでしょう。

追記 上流
 投稿日 2002年8月5日(月)12時49分 上流の遊び人 

Mitke・Kanu・Pageの奥多摩の水量をクリックすると
ダムの水量の増減がでています。
前日−40〜50万m3では相当数の放流量と理解して下さい。
但し、この水のほとんどは村山貯水池に行き、そちらへの影響はほとんどありません。

さて!!
川遊びの助っ人なら多摩川・リバーシップ!
うれしい流域での評価が、定着しつつあるのは事実ながら・・・

各イベントには、それぞれの主催者の考え方や、やり方があります。
それは尊重しなければなりませんが、リバーシップは、水辺サポートの責任という立場からも、
確かなスタンスと考え方をもって、連携してゆきたいと考えています。
今回のイベントは、そういう意味で、色々と考えさせられるものがありました。

では、どんな問題があったのでしょうか・・・・

大人たちの自己満足イベント?
お粗末な企画

どやどやと川原に来て、決められた範囲の中でそそくさと昼食の準備に取り掛かり、食事が終わったら川に入ってそそくさ記念撮影を順番に済ませ帰る。子供たちを連れて行ってイベントをしているだけの印象。残念です。

せっかく素晴らしいフィールドまで来ているのに・・・
なぜ、青梅まで行き川で遊ぶのか見えない

主催者から子供たちに対して、せっかくのフィールドを生かした「川での遊び方の留意事項や、自然の恐さ」などに関する説明が全くなく、「枠で囲った所の水遊び程度」で終わってしまいました。楽しい思い出は残ったかもしれませんが、かえって、「川で遊んだんだ!」という経験が子どもの自信につながって、後日それを過信したゆえの事故につながる危険もあります。

任せて安心?なのかしらん
不十分な連絡体制と連携システム

企画は企画。水の中のレスキューは外注で、と割り切っているのでしょうか。色々事情もあるのでしょうが、遊び方や安全対策などについての相談や事前打ち合わせもなく、始めに電話が掛かってきただけで、後は当方から連絡を入れなければ、電話もかかってこない状況でした。現地でも早くから川に入り流れなど下見していましたが、一行が到着した時も、こちらから声を掛けにいったくらい。終了後、当会サポーターが、多摩川・リバーシップの会から・今回イベントに対する感想や提言を九品仏出張所に送りましたが、お礼の電話は入ったものの、提言に対する反応は返ってきていません。
多摩川・リバーシップの会から・今回イベントに対する感想や提言原文*
2002年8月7日
九品仏出張所御中

今日は貴重な体験をさせていただきまして、ありがとうございました。
この様な企画で多くの子供たちを引率して行かれること、大変なご苦労のことと察します。
皆様の人力ですね。
お疲れ様でした。

私は、事前説明会に参加できず、当日だけの参加で十分理解できていないところがあり、皆様には迷惑をお掛けしたことと思います。
日体大の皆様も、私から事前の説明ができないまま当日の活動となり戸惑っていたことと思います。
私たちは、都会の子供たちが自然の中で自然を知り!チョッとだけ冒険心をもち!自己責任の中で楽しく遊ぶ!思いっきり遊ぶ!そんなことができるお手伝い。と考えています。

今回「川遊び」について感じたことを書かせていただきます。

<川に入る前の説明>
・現地の川について(流れ・深さ・その他の情報)。
・安全について(服装・体調・遊ぶ場所・自己責任の大切さなど)。
・体調の確認。

<少しだけ川に入ってみよう>
・水の冷たさの確認。
・流れの強さの確認。
・川での泳ぎ方・流れ方の説明。
・体調の確認

<流れのある所で泳いでみよう>
 (マンツーマンでの確認)
・実際に泳いで体験する(泳ぎ方の確認・流れ方の確認)。
・体調の確認。

<レスキュー体制についての説明>
・人員配置の確認。
・エリアの確認。

以上について、
グループが事前にできているようなので、順番に確認してやれると思うのですが。
これらをおこなった上で、川遊びを実施することによって、安全に楽しく、川を知り、遊ぶことが出来るのではないでしょうか。

体操をしていきなり川の中にあの人数がどっと入ったときには、どうなることかと思いました。
代表者から何らかの話があってしかるべきだと思います。
今回だけあのようになってしまったのかも知れませんが。

岩の上から飛び込み泳ぎましたが、どこの岩からも飛び込める訳ではありませんよね。

・水の中に障害となる岩などが無く
 (自転車が引っかかっていたのを事前に撤去してくれていた)
・飛び込んで流れていくところは立つことが出来る浅場がある
 (だから飛び込んで遊べる)
・何かの時には、助けてくれる人がいる
などのことがあって始めて遊べていることを理解していただきたい。子供たちにこのことを教える必要があります。
楽しく遊ぶ為のルールがあることを知る。大切なことと思います。

細かいことですみませんが、川に入る前に全体への紹介もしていただきたい。
名札を用意して下さるといいと思います。私たちは川の中に入ってしまうので、ガムテープにマジックで名前を書いた物でOKです。

私たちは、ただ参加している訳ではありません。一緒に課題をもって参加しているのですから、何か得るものがあるから遠くまで参加していけるのです。

尚、
ライフジャケットは、子供用でないと返って危険なものになってしまいます。
着方や泳ぎ方これも事前の説明が必要です。玉川台児童館に数は少ないのですが、低学年向けのものありますよ。保坂からといえばOKのはずです。

ロープは川の中には張らないほうがいいと思います。
引っ掛ったり、つかまって逆にひっくり返ってしまうことがあると思います。目から訴えるものがあるので、川の外から見ている方には安心なのですが危険性のほうが大きいでしょう。
目印に鉄筋打っていましたが危なかったですし、抜けて沈んでいるものもありました。

これらのことは、事前の説明、体験をすることによって管理できるのではないでしょうか。
子ども自身が責任を持って行動する。自分のことは自分で守る。
こうして、自己責任・自己コントロールを教えるには、もってこいの企画ではないでしょうか。

勝手を書いて申し訳ありませんが、何年も続いている企画とお伺いいたしましたので、より良く続けて行って欲しいと思います。やめることは簡単なことですが、あの子供たちの笑顔、足がつかなくて唇をガタガタさせて、それでも岩に登りに来て飛び込む、こんな体験なかなか出来ませんよね。
ただの思い出だけではもったいないですよね。
又、連絡してください。夜の会合あれば出席できます。



                                       多摩川リバーシップの会
                                          当日サポーター代表
日体大の皆様にも大変ご迷惑を掛けてしまったと思います。
わざわざ電車できていただいて時間を使い、一生懸命に活動に参加してくださいました。
以下が、 当日サポーターが研究室に出したメールと、
九品仏出張所に対して出した書状をご覧になった
日本体育大学 学校体育研究室 が下さったメールです。

昨日は大変お世話になりました。
 こちらこそ、何もわからず参加してしまいましたので、ご迷惑をおかけしたのではないでしょうか?
 至らぬ点がございましたことお詫び申し上げます。
 
 さて、 
 昨日、私どもも青梅からの帰り、喫茶店に入り、学生と意見の交換をしました。
 「参加してみての感想や自分たちが何を学び、何を得たのか。」
 自分たちの反省も含みながらも、イベントについて遠慮がないほど、学生から意見がでました。
 
 今回の経験を今後のゼミ活動にいかして行きたいと思っております。
 
  お手紙拝見しました。
 すばらしい・納得できるご意見が述べられていて、保坂様がお書きになられました内容で充分だと思います。
 
  今後も、多摩川リバーシップの会の方々と末永いお付き合いができればと思っております。
 今後何かございましたら勉強をさせていただきたく存じますので、よろしくお願いいたします。
   
 日本体育大学 学校体育研究室
事務局からは、研究室ににお礼状を出し、反省点をお詫びしました。
今後RSでリバーサポートをする際の、留意点として念頭におきたいと思います。
事務局から研究室へのメールです↓
日本体育大学 学校体育研究室様

過日の青梅の水遊びサポートでは
大変お世話になり、本当にありがとうございました。

会にとってはじめてのサポート相手先であるにも関わらず、
事務局の連携・認識不足が原因で
大変なご負担を強いる結果になってしまったことが
申し訳なく、心からお詫び申し上げます。

当日の報告を聞き、その進行状況に驚きました。
九品仏出張所の説明を鵜呑みにしたまま、当日を迎え
サポートを引き受けたことが悔やまれます。
多大なご迷惑をおかけしましたが、
これを貴重な反省材料として、今後のこういったサポート依頼に対する、
調査、進行に対するアドバイス含め、対応を考えていかなければと考えております。

幸い先生には、
今後もお付き合いくださると言っていただけました。
学生さんたちと一緒に体験し、学びあうことで、
現代の子供たちにとって最高の「学校」となりうる
水辺空間を、生かす道が開かれると予感しております。

どのようなかたちが、一番ふさわしいか試行錯誤はあると思いますが、
お許しいただけるなら、こういったサポート場面や、
シーズンに限らず連絡を取り合い、今回の経験含め
将来への蓄積につなげてゆければと願っております。
これからも、忌憚無いご意見、ご指導をいただければ幸いです。

今回の件については、次回例会(8月20日午後6時45分〜二子新地)で
話し合いたいと考えております。
その折、先生や学生さんからのご意見・ご感想があれば資料とさせて
戴きたいと思いますので、是非お聞かせください。

どうぞよろしくお願いいたします。
季節柄、どうかご自愛ください。夏休み中とは存じますが、
機会がありましたら、参加してくださった学生さんたちに
くれぐれも、よろしくお伝えください。 

                              多摩川・リバーシップの会事務局



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